スターダム★アイドルズ創設者でGMを務める、中野たむはパンディータと組んで、“悪魔仮面”ケンドー・カシンとハンディキャップマッチで対戦。
ところが、パンディータはいつもの着ぐるみを身につけておらず、上半身は裸。下はスパッツタイプのロングタイツで登場。
これまで、パンディータいじめを続けてきたカシンは、この日も容赦なく、蹴りを連発するなど厳しい攻めを見せた。カシンがマスクを脱がすと、正体はなぜか佐野直。あっけにとれた中野は、ニセパンディータにダイビングボディアタックを敢行。そのままカバーすると、上からカシンが押さえ込んで3カウントが入った(5分6秒、体固め)。
旗揚げ戦を総括した中野は「おもちゃ箱をひっくり返したような、エリートも引きこもりも全部許されるような場所にしたいと思ってましたけど、その第一歩になったんじゃないかと思います。まだ体もできていない、練習もしていない子がデビューして、一緒に夢を追いかけていきたい。私もまだ夢を追いかけてる途中で、いろんなことを人生であきらめてきて、アイドルも3年前にあきらめた夢。そこに架け橋をかけてくれたのがプロレスで、すごいパワーをもらった。新人15人、いろんな人の力で、まだモヤっとしたものが、少しだけ、ハッキリ見えた。リーダーをつくる気はなくて、メンバーが競い合って、センターの座を争う。全員敵です。メンバーが集まって1カ月しか経ってなくて、1人1人の志を貫いてほしい。アイドルとプロレスに生きる希望をもらった。この2つが大きくなれば、みんなもっとやさしい気持ちになれる。来年の『紅白』出場はマストですね。プロレス会場にもっと足を運んでもらいたい」とコメント。
自身の試合に関しては「私はパンディータを守る気満々でしたけど、どうも様子がおかしかった。ホンモノのパンディータじゃなくて動揺しました。もっとカシンさんと戦いたいと思いました。今度はシングルマッチでやりたい」と、カシンとの一騎打ちを要望していた。
プロレスとアイドルを融合したスターダム★アイドルズが旗揚げ公演で華麗に舞う!
プロレスとアイドルを融合した新感覚エンターテインメント団体・スターダム★アイドルズが2日、東京・新木場1stRINGで旗揚げ公演を行なった。
もともとアイドル出身で、「ミスiD2019」の中野たむ(GM)を筆頭に、末吉桃子、上谷沙弥、星野まなね、Shinshin、しいなうしお、SEIA、江田來花、佐々木未悠、住久凛、橘姫翠、三谷あかね、月岡小夜、小日向千、高槻実穂の新メンバー14人を加えた15人が在籍し、芸人の本日は晴天なりが「補欠」で控える。
公演では、歌、ダンスを披露し、並行してプロレスの試合も行なうという、両業界で前例のない画期的なプロジェクトで、11月23日にデビュー曲「Like a FIRE!!」をリリースした。
ダンスの振付はラッキィ池田、楽曲提供はヒャダインが担当、さらに、きゃりーぱみゅぱみゅを育てたアートディレクターの増田セバスチャン氏も、衣装や演出など、アートに関わる部分で携わることになった。
オープニングでは、ラッキィが中野の妄想から生まれたというマスクマン・プパンダに扮して登場し、中野を招き入れた。中野は「スターダム★アイドルズは3カ月に1度発売されるCDのセンターの座を競って、プロレス、パフォーマンス、売店の売り上げ、集客などで戦っていく団体です。みなさん、今日デビューする新人の中から、1人だけ推しメンを決めてください。その女の子を応援することで、日々強くなっていきます。女の子と一緒に戦い、同じ時間を共有することで、日々の活力となります」とあいさつ。アイドルズの合言葉が「プーッス!」であることも発表した。
続いて、増田氏がリングインし、「ボク、プロレス大好きで、ここに立ててうれしいです。ビジュアルから全部含めて世界一の団体にしましょう!」と話し、旗揚げ記念に増田氏が作成した団体ロゴマークを披露した。
そして、アイドルズ新メンバー14人が自己紹介。その後、補欠である、晴天なりが登場し、自身の出演も主張。プロレス技クイズに全問正解したため、この日限定で“正規メンバー”として認められた。
さらに、プパンダが音頭を取って、プロレス体操第一を披露し、メンバー全員で「Like a FIRE!!」を熱唱した。
すると、そこにクマのマスクを被った「謎のクマちゃん戦士」と、大仁田厚のモノマネレスラー・太仁田ブ厚が現れ、新人15人のデビュー戦に突入。
メンバーは太仁田を「気持ち悪い」として逃げ惑うが、少林寺拳法2段の佐々木がハイキックを決め、全員がフォールして3カウントが入った。
さらに15人はコーナーのクマちゃんに、続けざまに串刺しラリアット、キックを繰り出す。ところが、クマちゃんが反撃に出ようとすると、全員場外に逃避。レフェリーは即リングアウト負けを宣し、全員が退場。これにより、新人たちのデビュー戦は黒星に終わった。
また、休憩時間には元シンガーソングライター、地下アイドルの末吉がデビューCDのカップリング曲「Kiss me darling」をソロで披露した。